みなさんこんにちは!マクロファージ麗子です。今日は除菌剤解説の第2弾、「次亜塩素酸水」についてお話します。っと、その前に、「次亜塩素酸ナトリウム」(漂白剤として知られていますね。)を薄めると「次亜塩素酸水」になると思っていらっしゃる方を散見しますが、それは✖です!!たしかに同じ除菌成分「次亜塩素酸」が含まれているのですが、ふたつの「違い」をしっかり認識していないとかなり危険です!今回はその点を絡めながら、お伝えしてまいりますね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
【次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い】
①酸性かアルカリ性か
次亜塩素酸水は酸性(強酸性~微酸性)、次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性です。強アルカリ性は、金属を腐食させるほか、皮膚に化学やけどを負わせるという危険な作用があります。次亜塩素酸ナトリウムが手や粘膜などに直接触れることのないように注意してください。
②すぐに分解されるか、安定して効果がのこるか
次亜塩素酸水の有効成分は次亜塩素酸(HCLO)であり、分子の状態で存在しています。一方次亜塩素酸ナトリウムには次亜塩素酸イオン(CLO-)として存在しています。分子状の次亜塩素酸には高い除菌力はあるものの、有機物とすぐに結合して水に分解されるという特徴があります。「水」になるのですから、たしかに無害ではありますが、言い換えれば、すぐに効果もなくなってしまう、ということになります。せっかく噴霧しても、菌やウィルスに反応する前に埃に反応してしまうと、水を撒いているのと同じことになりますので「きれいな場所に使う」ということを覚えておいてください。また長期間の保存はできません。分解されてしまい、すぐに除菌効果がなくなってしまいます。ご注意くださいね☆彡
一方、次亜塩素酸ナトリウムに存在している次亜塩素酸イオンは、分子状の次亜塩素酸よりも除菌力は劣るものの(強アルカリ性で刺激が強いため効果も強いかのように感じますが、そうではありません。)、安定した状態で存在するため、保存も可能ですし、使ったあともしばらく除菌効果が残ります。ただし酸性の液剤と混ざってしまうと、有毒なガスを発生させたり、薄めていてもタンパク質を壊してしまうためひどい手荒れなどの原因となります。粘膜にも悪影響となりますので、使用の際は十分に注意をしてください。
③漂白作用の有無
次亜塩素酸水には漂白作用はありませんが次亜塩素酸ナトリウムにはあります。除菌作用はどちらにもありますが、漂白作用があるという点は、次亜塩素酸ナトリウムの特徴といえるでしょう。
ちょっと難しい薬品の名前で書いてきましたが、次亜塩素酸ナトリウムは「カビキラーのような、お風呂のカビ除去剤」です。ピンときましたね。「まぜるな危険」とも書いてあります。
以上のように、「次亜塩素酸」は、「アルコール」では効き目のないノロウィルスなど、ノンエンベロープウィルスにも有効であるという「強み」も持ちますが、日常使いがやや難しいのが特徴です。
基本的には「次亜塩素酸ナトリウム」は手指などには使用しないこと。
「次亜塩素酸水」はきれいな場所で、あるいは使う場所を清掃してから、出来たてをたっぷり使うこと、に留意しながら使用するとよいでしょう
(*^▽^*)
効果的な使用方法で、ウィルスをやっつけましょう!