プレゼンティーイズム

こんにちは!麗子です。みなさんは、なんとなく体調がすぐれなくて会社にいても仕事がはかどらない・・・なんていうことはありませんか?会社を休むほどではない、または休める状態ではないために、少々具合が悪くても出社して仕事をする、なんてことは、コロナ前だと当たり前のようにありました。コロナ後には「無理せずに休みましょう」という声が高まりましたが、体調不良のメンバーの穴埋めもあり、簡単には休みをとれずまだまだ頑張る人、頑張っている人は多いものです。

このように心身の健康がすぐれない状態で仕事をし、生産性が下がることを「プレゼンティーイズム」といいます。実はこの「プレゼンティーイズム」で被る経済的損失は、医療費や病気休業にかかる費用よりも大きいと見積もられています。そのため「プレゼンティーイズム」の解消が重要課題となっている企業が多いのです。

従業員個々の体調管理まで口を出せない、という経営者の方も多いでしょう。確かにとてもデリケートな問題ではあります。健康リスク評価として挙げられている9項目は

①主観的健康観 ②仕事の満足度 ③家族満足度 ④ストレス ⑤喫煙習慣 ⑥飲酒習慣 ⑦運動習慣

⑧睡眠主幹 ⑨不定愁訴

というように、とても個人的な内容に踏み込んでいます。いくら健康のためだからといって「お酒はコップ〇杯まで可」「○時消灯」「家族喧嘩を極力しない」など、小学生でもあるまいし、決められないこともありますが、こういった具体的項目を、従業員ひとりひとりが日々の生活の中で意識をすることは、よい変化の第1歩となりまます。健康は、人生を楽しくいきるための「宝もの」の一つです。

企業としては、すくなくとも働きすぎによる悪循環を断ち、従業員ひとりひとりが率先して健康リスク評価である9項目を意識してみようと思わせる必要があります。人件費の調整として人を減らす前に、プレゼンティーイズムによる損失を防ぐための努力が求められていますし、それができる企業でないと生き残れない世の中になってきています。

従業員が幸せに、健康で、楽しく過ごせしていることが、企業にとっても利益となる。そんな考え方が攻めの健康経営です。