冬にかかりやすい感染症

冬にかかりやすい感染症の代表は、ノロウイルス・インフルエンザ・RSウイルス。とくにお子さんは要注意です。このところ新型コロナウィルスへの対応強化で手洗い、マスク、消毒、人流の抑制が行われてきたおかげで、これらのウィルスも影を潜めていました。

しかし、現状のように数年流行していないと、感染症対策の隙をついて、広がっていきます。ノーマスクでおしゃべりしながら宴会、手指消毒もおざなりになれば、恰好の餌食となります。これらのウィルスは、感染して抗体ができてもまた元に戻ってしまうため、繰り返しかかります。対策としては、やはり、日頃の感染症対策を引き続き行い、流行前にワクチンを打つことが大切です。

また、ウィルスにあった対策を打つことも大切です。私たちの注意するべきものは、新型コロナウィルスだけではない、と改めて認識をしていただきたいと思います。

例えばノロウィルスはアロコールでは死滅しません。GSE、または次亜塩素酸ナトリウムの使用をお勧めします。

RSウィルスは主にお子さんがかかると重症化します。初感染すると肺炎などを併発するウィルスです。保育園などで流行するとなかなか歯止めがききません。こちらはエンベロープがあるウィルスであるため、アルコールでも不活性化可能です。手指を介した接触感染が多いようですのでこまめな手洗いを心がけましょう。

冬場は、気温が低く乾燥するためウィルスにとっては生きやすい環境となり、人間にとっては体温が下がって免疫力が低下しやすくなっています。

新型コロナウィルス感染症への対策が緩み、気持ちまで緩むと、このようにほかのウィルスまで襲ってくる可能性があります。まだまだ油断なりません。むしろ新型コロナウィルスの一日の死者数は最多を記録していますので、気を引き締めて、この冬を乗り切ってまいりましょう。